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ストレートネック

はるか遠くに見えた山頂に、数時間後に到達できた時に、改めて人の持つ歩くという機能の素晴らしさを再認識することが出来ます。山歩き・ハイキングの時の歩き方に注目すると、なるべくエネルギーの消耗や筋肉への負担を少なくするため、歩幅を狭く、足の接地時間短くして歩きます。こんな綺麗な光景を目に出来ますから、お散歩も辞められませんね。

背骨は、人にとって大黒柱であり、大切な機能を果たしています。無理して負担をかける生活を強いると、歳を取り、筋肉が、痩せてくると、様々な身体の不調に見舞われるようになります。四つ足歩行が、二足歩行になったという説が、ありますが、もし、それが、本当であれば、背骨と骨盤の働きにも違いが、出て来たと考えられます。



魚の背骨は、全体にほぼ同じ形の椎骨が、重なっていて、全身を波立たせて泳ぐのに適した骨格であることがわかります。丘に上がって地上での暮らしに適応する中で、頚椎や腰椎などの肋骨のない部分が、生じました。肋骨が、ない部分は、よく曲がりますので、首を大きく動かして視野を広げたり、腰を前後に曲げ伸ばしして地面を疾走出来るようになっていったのだと思います。



直立姿勢になったことで、背骨への負担が、増大し、首や腰に負担が、集中したと 考えられます。コレが、首コリや腰痛の原因だと考える説もあります。四つ足歩行 だった頃の背骨は、梁のように胴体を横に貫き、内臓が、ぶら下がっていましたが、 直立姿勢になることで、背骨が柱となり、 内臓の重さを支えるために、骨盤が、ボール状になったのではとまで言われています。このような進化に関しても、脳・脊椎 の制御や抑制によって何らかの作用をきたし、神経筋制御に沿って退化や進化を 遂げてきたのでは?と考えられるところもあります。



ゲンコツを握って肘を曲げて力を入れると力こぶが出ます。この力こぶは肘の下から肩甲骨まで繋がっている上腕二頭筋と言う筋肉です。オンライン勤務になり、デスクワークの時間が増えたかと思われますが、肘を曲げて作業し続けていると、上腕二頭筋が短く縮こまり固まってしまいます。

つまり、上腕二頭筋が繋がっている肘と肩甲骨の距離が短くなり、肩甲骨が下に引っ張られたりして、肩こりや首の痛みの原因になることもあります。姿勢の特徴は、肩が前方下方に引っ張られ、首が前に出てあごが上がっていると思います。医療機関でレントゲン撮影されると、この姿勢はストレートネックですねと言われるかも知れません。



この姿勢が長くなると、首の筋肉は緊張し痛み等を発生させます。

上腕二頭筋が土方筋のように硬くなることが、首の痛みの始まりでもあります。首には元々そんなに筋肉がありませんし、筋肉の長さや腱の緊張を感知している筋紡錘や腱紡錘も少ないので、脊髄を介して感覚ニューロンで小脳と大脳皮質に繊細に伝えることが出来ませんから、ストレートネックは改善しないばかりか、首や肩のコリ痛みも解消され難い状態になります。

上腕二頭筋が動きを制限しているかどうかで。筋肉が硬くなっているかどうかが分かります。チェックする方法は、直接上腕二頭筋を押すのも良いですが、やまおく体操のコロコロ体操でチェックすると、他のどの部分にまで影響しているか?観察することも出来ます。

筋肉はバネのようなものですから、正常の筋肉であれば押しても痛くありませんし、コロコロ体操も軽やかに出来るはずです。また体幹の捻り動作もスムーズになりますから、腰だけでなく股関節・膝・足首まで動きが滑らかになるはずです。


コロコロ体操A・コロコロ体操B



コロコロ体操Aは、腹直筋と腹斜筋を効率的に刺激出来るトレーニングです。また、初心者の方で、体幹トレーニングや、腹筋が、難しくてどうしても出来ない場合のトレーニング方としても採用されています。細マッチョ腹筋を目指しましょう。

コロコロ体操Aとは、腹直筋と腹斜筋を鍛えるためのトレーニングですが、腸腰筋への負担が、少ないため、腰痛等、故障に悩まされた方にも効果的です。また、お腹のたるみを解消し、くびれを作利、バランスをとらなくてはいけないため体幹部を鍛えるのに効果的です。

肘引き体操



肩を覆う筋肉(三角筋)は、上半身の中で、比較的体積の大きい部位です。三角筋は、前部・中部・後部に分けられ、全て肩関節を動かすのに異なる機能を持っています。

肘引き体操では、前部・中部・後部の全ての部分を鍛えられます。肩関節周辺の可動域を広げ、日常生活だけでなく、あらゆるスポーツにもお役に立てます。目線より上に、腕をあげることが、少ない一般の方には、三角筋を鍛えることで、なで肩等も解消されますので、衣装を着られても、姿勢良く、健康的に見えます。

腕上げ体操
腕上げ体操は、大胸筋に効果のある種目です。一般的な大胸筋トレーニングが、横方向に収縮刺激を加えるのに対し、この種目は、縦方向に刺激を入れることのできる数少ない種目です。刺激に変化をつけたい大胸筋の発達停滞期などにメニューに組み込まれることも多い体操種目です。



腕上げ体操は、大胸筋の拮抗筋である背中の筋肉・広背筋にも効果の高いトレーニングです。特に、ぶら下がり運動等以外での自宅背筋トレーニングでは、鍛えにくい広背筋側部にも効果がありますので、プチ逆三角形体型を目指す愛好家にとっても、重宝する種目として知られています。

この3つの体操を3〜5周行ってみましょう。

テレビでお馴染みの「肩こり解消」でご紹介したやまおく体操をした後に、「コロコロ体操」をやってみて下さい。動作が軽やかに出来るようになるはずです。


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