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寒い時に熱を作る仕組みについて…Ⅲ

震えの発生に関わる神経経路について
平常時は、体温調節中枢である視索前野の神経細胞が視床下部背内側核の神経細胞を持続的に抑制しています。寒冷環境下で皮膚からの冷温度情報が視索前野に伝達される、もしくは感染が起こって発熱物質が視索前野に作用すると、視索前野の神経細胞の活動が低下し、視床下部背内側核の神経細胞が抑制から解除され活性化されます。それにより興奮性の信号が淡蒼縫線核を経て脊髄前核の運動神経を活性化することで、骨格筋のふるえが生じる。+印は、伝達先の神経細胞を活性化させ、-印は、伝達先の神経細胞を抑制することを示しています。



寒さの程度に応じて1.2.と段階的な熱を作る仕組みは、いずれも不随意的(無意識)に起こる体温調節反応です。これを自律性体温調節と呼んでいます。

人間のような恒温動物にとって体温の維持は命に関わります。身近な例をあげれば、お腹を冷やすと下痢をすることがありますが、これは消化管の温度が低下すると消化酵素が十分に働かなくなるからです。身体のエネルギー源は、ブドウ糖などの糖が酸化分解されてできるアデノシン三リン酸(ATP)ですが、その過程で働く酵素も体温が下がると働きが低下して、エネルギーが供給されなくなります。


お散歩の科学 Ⅲ

朝散歩をすると、よく眠れるようになる
日本人の5人に1人は、眠りに関して何らかの障害を抱えていて、不眠に悩んでいます。

最も効果的なのは、朝のお散歩です。朝に歩いて朝日を浴びると、脳内の体内時計が24時間周期に正しくリセットしてくれます。同時に脳内ではセロトニンが分泌されます。

このメカニズムは、日光を浴びると眠くなるメラトニンの分泌が抑制され、代わりに脳を覚醒させるセロトニンが分泌されます。メラトニンは、目覚めの日光を浴びてから14時間後に再分泌されて眠気を誘います。お散歩中に朝日を浴びたらその日の夜は快眠できるという訳です。



メラトニンの分泌を止めるには1500~2500ルクスの明るさの光が必要ですが、部屋の明るさは500ルクスほどですから、朝おきて日光を浴びていない場合は、自分は目覚めたつもりでもメラトニンは分泌され続け、体内時計もズレてしまいます。

日光を浴びるとすぐに眠くなるケースもありますが、それは体温が上がることでリラックス効果を得ているからかもしれません。朝散歩をして14時間後にメラトニンの再分泌によって眠くなるという仕組み以外に、人は、疲れたら眠くなるという性質があります。歩いて日中できるだけアクティブに過ごしていれば、睡眠圧(眠気)が高まり、ぐっすり眠れるようになります。


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通常ザイタック・ベーシックコース(内訳)
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10km…

ここは、金沢城を中心に城下町として栄えていった街です。 太平洋戦争の空襲から免れたおかげで残った古い建物や町並みのほか、古くから続くお茶や能楽のような伝統芸能、金箔などの伝統工芸は、重要文化的景観にも選ばれてます。

ホテルをスタート・ゴール地点にすると約10kmの歴史を巡る散歩コースとなります。距離が10kmになると歩くスピードに個人差も出やすくなり、90分程度で歩ける人もいれば、2時間以上かかる人もいらっしゃることでしょう。

例えば、体重50kgの人が90分で歩いた場合の消費カロリーは「3.5(METs)×50(kg)×1.5(h)×1.05=約275kcal」、2時間で歩いた場合の消費カロリーは「3.5(METs)×50(kg)×2(h)×1.05=約367kcal」です…



早歩き散歩だと、その1.5倍相当のエネルギーを消費していることになりますかね。



ラグスポ…
オフィスでは、ユニフォームじゃなく、いつも普段着ですので、見学に来られた方にもお客さんと間違われてました。そのギャップを楽しむのが、とてもスキ。

なかなか激しい動作にも対応してるので、ある意味ユニフォーム向きでもあるかも知れません 笑…



サラリーマン時代の元上司との会食。当時やりたかったことを自ら実現しているのを認めて下さって、ありがとうございました。


28年前の3月20日…
地下鉄に猛毒のサリンがバラ撒かれ、都内が大パニック状態になってました。あの時、1本早い電車で出かけていなければ、今の僕は存在しなかったでしょう。



今日はあの日に出会った小俣氏のお誕生日。今度、都内で美味しいお寿司をご馳走様してくださいね 笑…あの頃からの僕の構想も全く変わってないでしょう?笑


寒い時に熱を作る仕組みについて…Ⅱ

骨格筋をブルブル震わせ熱を作り体温を下げないようにする
褐色脂肪細胞は、自律神経の交感神経によって熱を生み出します。それだけでは体温が保てないほどの低温になると、脳内の別のルートを辿り運動神経を介して震えるという指令が骨格筋に届きます。その指令に基づき、骨格筋はブルブル震えて熱を生み出します。震えは1分間に最大200~250回にのぼる不随意運動で、ジッとしているときに比べて最大で6倍の熱を作り出すのです。この現象をシバリングと呼んでいます。



以前にもお話ししましたが、運動神経という固有の神経は存在しません。ですので、ここでの運動神経とは、元々人間に備わっている恒常性(身体の外から受ける環境や内部の変化にかかわらず、身体の状態(体温・血糖・免疫)を一定に保つ機能)や過去の経験等により小脳に完成された多くのプログラムによって、小脳と大脳皮質のスムーズな連携により状況に応じた素早い精密プログラムとしてシバリングが実施されています。

例えば、震えによって上手く喋ったり歩いたりすることが出来なくなることがありますが、体温が下がってしまうほど寒い時には、そうした普段の動作を犠牲にしても、体温を調節することのほうが、生命を維持するには優先されているんだと考えられています。そのため体温が約31℃以上なら身体が震えて熱をつくり出しますが、約31℃を下回るとシバリングが止まり体温は急速に下がります。シバリングは命を守る大切な生理作用です。

熱があるときに、ゾクゾクして震えることがありますが、これも震えて体温を上げようとする生理反応です。熱があるのに体温を上げる必要はないのですが、熱があると外気温との差が大きくなり、寒いと感じて震えるの同じ現象です。


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