温泉療養と温泉の効果
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ココロとカラダの健康を増進させるために、温泉を活用しようという考えは、世界各地に古くからありました。映画テルマエロマエをご覧になられた方は、ご存知だと思いますが、イタリアも日本と同じ火山国。全土に湧き出る温泉は、なんと2000を越えると言われています。
日本でも美肌効果・冷え性改善・リウマチ治癒など、その効果を掲げる温泉が数々ありますが、イタリアでは、皮膚病・喘息・結石にまで効くと謡われる名湯がいくつもあります。その多くは、数百年前に診療所としてオープンし、専属のドクターが常駐する温泉療養施設として存在し、保険が適応されています。
日本でも、随分と前から科学的な見地で温泉効果を検証し、健康のために積極的に取り入れようという動きも活発になりましたが、温泉療養は、確定申告の際に医療費控除の対象となる施設があるだけで、まだ保険適応になっていません。
温泉療養には、休養(1~3日程度滞在して、疲労やストレスを取り除く)と、保養(1週間程度の長期滞在によって、さらに健康の維持と増進をはかる)、医療(温泉病院などで医師が慢性疾患に対処する)の3つの機能があります。