お散歩の科学 Ⅰ
| 脳・神経
健康に過ごすためにはバランスの良い栄養・睡眠・運動が大事ですが、運動をサボる人も少なくありません。栄養豊富な血液を作り、睡眠によって増やし、運動によって巡らせるために、手っ取り早く始められる健康運動は、歩くです。しかし社会が便利になればなるほど歩く習慣から遠退き、様々な不調に悩まされています。
最初は、時間や歩数を気にせず、ゆっくり歩き始め、慣れれば徐々にスピードアップしたり、歩幅も広げたり縮めたり、腕の振り方を工夫したり、気分が乗らない日は休みを挟んで長く継続することが大切です。同じ距離・同じ速度であっても出力が下げられる、やまおく式ウォーキングがお勧めですが、ただ歩くのがおっくな方は、山歩きでも良いしゴルフ・テニスで代用してみましょう。
幸せホルモン・セロトニンレベルを保つ
コロナ、インフレ、ハラスメント。世の中にストレスの種は尽きません。適度なストレスは人生のスパイスと言われていますが、過度で慢性的なストレスは、脳に深刻なダメージを与え、やる気を削いだり、不安を強めたりで身体に毒です。
そんなストレスの暴露状態から解放してくれるのが、お散歩です。軽度でリズミカルな運動を続けることで、脳内でセロトニンというホルモンが増加します。セロトニンは、脳の前頭前野というエリアに作用し、ストレスや不安への耐性を調整してくれます。
鬱の方は、脳内でセロトニンレベルが低下し、それがストレスや不安に対して弱くなります。お散歩によってセロトニンレベルが保てれば、ストレスにも不安にも負けない、しなやかなメンタルが身につくことでしょう。
やまおくジムの会員さんで、入会当初は歩く習慣が少なかった方も多いですが、足・膝・股関節・腰の不調が無くなると、不思議と歩くようになり、歩く習慣が増えると、いつもご機嫌で満たされたお顔立ちをされるようになります。
掃除機かけや風呂掃除でもお散歩と同じエネルギーを消費しますが、目安は、週40000歩。心が疲れた日にこそ、散歩に出かけましょう。