膝が、全身に及ぼす影響について
| 脳・神経
ジョギングやサイクリングでの故障と言えば、症状が出やすいのが膝です。ビギナー・ベテラン問わず悩まれる方も多いはずです。膝の痛みは、位置によって原因が異なります。最もメジャーな膝の痛みは、膝を曲げるたびに大腿の外側にある腸脛靭帯が引っ張られて炎症を起こすタイプ。膝下が痛む鷺足炎や、膝の内側の膝蓋靭帯炎なども起こりやす症状です。
膝の故障は、地面への足の着地の仕方や、膝の角度なども影響しますが、特に大きな要因は、股関節周辺の機能不足。着地の際に、足首・膝周りの筋群の力が抜けきらないと、股関節周辺での衝撃を受け止めることが、うまく出来ず、膝にストレスを逃してしまいます。その動作が繰り返されると膝周りの靭帯に炎症が起きてしまいます。
やまおくジムに、よく訪ねて来られる方の症状は…
走り始めの頃、少し飛ばして走ると直ぐに脚から膝にかけて激しい痛みがあります。接骨院で腸脛靭帯炎と言われ、電気治療を受けていますが、軽く走ることは、出来ますが、以前のように飛ばすことが出来ません。
テニスを始めてから、日常生活でも運動中でも膝の内側にモヤモヤした違和感を覚えるようになりました。特に痛いわけではありませんが、そのままにしていて大丈夫か?不安です。
体重と同じぐらいの重りを担いでスクワットをしていたところ、膝下に激痛が走りました。1週間ほど歩くのにも苦労しましたが、軽い重りにしたら、痛みも感じなくなりました。
レース後に膝の痛みが出るので、1週間ほど休んでいましたが、シーズンになり、連戦が続くと痛みが抜けなくなってきました。医療機関では、ただの使い過ぎとしか言われません。
そんなお悩みを解消するには
前傾スクワット体操
前傾スクワット体操は、下半身の筋肉を中心に背筋や腹筋など全身の筋肉を効率よく鍛えることが、出来ます。
筋力アップ以外にも、基礎代謝の向上、成長ホルモンや、若返りホルモンの分泌、シェイプアップ効果など、健やかで美しい身体へ導く魅力がいっぱいです。
骨盤前傾姿勢で行うと、通常のスクワット動作より、隣接する関節や組織が、その傾斜角に合うように働きます。
ひざパタンパタン体操
股関節 パタンパタン体操は、股関節周辺部や、お尻の横の筋肉を鍛えるためのトレーニングです。股関節 パタンパタン体操は、太ももの内側、脚の付け根の股間に非常に近い内側部分周辺の筋肉である内転筋を刺激し、太ももの外側、お尻の横の筋肉である中殿筋、小殿筋等の外転筋群を刺激することができます。
垂れたお尻やゆるんだ太ももは、下半身の筋肉の衰えが原因。下半身を引き締めスタイルを良くするためには非常に有効的です。
座って斜め上体振り子体操
腹筋には、腹直筋と腹斜筋から、構成されています。腹斜筋は、腹直筋に比べ、刺激の与えにくい部位ですが、座って斜め上体振り子体操は、腹斜筋を刺激出来るトレーニングです。
脊柱起立筋や腰方形筋等も刺激できますので、正しい姿勢作りや、腰痛、背部痛予防につながります。背中のアーチをかっちり固定して、動作することが、大切です。体幹は、どの筋力トレーニングにも重要な項目ですので、鍛えておきましょう。
更に効果的なのは、前傾スクワット体操→ひざパタンパタン体操→座って斜め上体振り子体操を、繰り返し行うことを、お勧めします。