筋収縮中の皮質脊髄路の興奮性は、安静状態よりも高まることを意味していて、トレーニングすることによっても、発揮筋力や運動の巧緻性が向上すると、皮質脊髄路の興奮性がトレーニング前よりも増大することも報告されています (Jensen et al. 2005; Griffin and Cafarelli 2007)。
このように、皮質脊髄路の興奮性増大は、人の随意的筋力発揮や発揮筋力の増大、及び運動の巧緻性に密接に関連していて、姿勢の維持やロコモーションの中において、身体の動きを、動きの制御と運動力学から動きの仕組みを融合していると考えるのが、神経筋制御論です。