ポッコリお腹…
| 塾長の独り言
お腹の張りとは、お腹全体または部分的に張った感じがすることで腹部膨満感と呼んでいます。
腹部膨満感には、2種類あります。
お腹が張って苦しい…、お腹が重い…、お腹がゴロゴロする…などの消化管にガスがたまって生じるもの。
胃が重苦しい…、胃に不快感がある…など胃の運動機能が低下して生じるもの。
今回は、ガスによる腹部膨満感についてお話ししたいと思います。
人は、食事すると、必ず消化管内でガスが発生します。定期的に貯まったガスは、呼気(呼吸)や放屁(おなら)として排泄されます。
消化管内のガスの産生と排泄のバランスが崩れ、ガスが腸管内に過剰にたまった状態のとき、腹部膨満感が起こります。これは、鼓腸とも呼ばれています。
緊張したりストレスがかかると空気を異常に飲み込んでしまう呑気症や自律神経の機能異常があります。最近多く見られる過敏性腸症候群(IBS)による腹部膨満感や腹痛の原因もこれにあたります。
また、腸内細菌叢の変化で悪玉菌が増えてくると、異常発酵により腐敗ガスが発生します。また、繊維質の多い食事や糖質を多く含む食べ物はガスを増やしやすく、吸収不良や腸内菌叢の変化によって過剰なガスが発生します。
消化管の運動機能が低下すると、腸内にたまったガスが排泄されずに腹部膨満感がおこります。便秘や過敏性腸症候群がこの状態です。
その他に、腸閉塞では、腸内容物と共にガスも排泄できません。腸粘膜の炎症や循環障害では、ガスが身体に吸収されて呼気として排泄できませんので腹部膨満感がおこります。
消化管内でのガスの産生量と排泄量のバランスが崩れて起こるので、バランスがとれるような生活スタイルにすることが重要です。
食事については、また後程述べるとして…