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菌トレ・夕食断食

腹八分目が出来ないと言う方に、短期的に一気に改善する方法として、3食連続で行う菌トレと、1週間夕食断食の2種類の方法をお勧めしています。

菌トレは、前の夜は、蕎麦などの軽めの食事を21時くらいまでに済ませ、たくさん水分を補給しておきます。翌日、キャベツ・キノコ・ネバネバ食品(納豆・オクラ・山芋など)・発酵食(味噌・キムチなど)の食材を使ってお料理します。それを朝・昼・夜に取ります。

菌トレでは、胃腸のお掃除をしっかり手伝ってくれるばかりか、腸内細菌を善玉菌優位にもしてくれますので、翌日からの便通が変わります。汚い話ですが、中には、バナナ一本のような便がスッと出る方もいらっしゃいます。



1週間夕食断食では、夕食を食べないというだけです。たった1週間で血が作れるように胃腸が元気になるだけでなく、劇的に体調が良くなる方もいらっしゃいます。当然ダイエットにもなりますので、体重過多が気になる方は、お試ししてみて下さい。毒素も抜けて肌も綺麗になります。

食べ物が口から胃に入り、胆嚢や膵臓の消化液の力を借りながら消化し、小腸・大腸を通って吸収され、残りが便になって出てくるのに、実際18時間かかります。健康診断で夕食・朝食を抜いて来て頂くのは、胃腸を空っぽにするのに18時間もかかるからです。

夕食断食をすると、胃腸の掃除を徹底的に行う事になります。

ヒトの小腸には、たくさんの絨毛があり、全て広げると畳10畳分あると言われていますが、血液の原料は、ここからしか入ってくることが出来ません。いつもは、消化・吸収に専念しているため、食べカスや老廃物の処理に手が回らず、排泄出来ずにいることが多いと思います。

夕食断食をする事で腸を休ませることで活力が戻り、働きも良くなるのです。胃腸を休めることで、胃腸本来の働きが高まります。


睡眠と免疫力

病気や病原菌などから身体を守る仕組みのことを免疫と言います。感染症などで発熱を伴うのもこの仕組みのためです。免疫に関係するリンパ球や白血球が増加し、熱で病原菌をやっつけているとイメージして下さい。

眠くなるのは、白血球から作られる免疫物質が増加するためと言われています。ですので、しっかり睡眠をとることでエネルギーを蓄えられ、病気や病原菌と戦えるという訳です。

1980年アメリカで、餌を豊富に与え続ける反面、睡眠を一切断つというネズミを使った実験によると、通常より餌をたくさん食べるものの、次第に痩せていき、最後には、体温も下がり、3週間足らずで死んでしまいました。解剖の結果、健康な状態であれば免疫によって防げた病原菌が血液感染し、敗血症となったことが原因と考えられ、断眠は、免疫力を低下させることも分かりました。

生物にとって睡眠は、欠かせないものですね。



前述しましたが、免疫物質は、睡眠中に作られています。免疫機能で大きな役割を果たす白血球は、背骨にある骨髄から作られていますが、立っている状態では作られないと言われています。

また、免疫機能に影響を与える自立神経は、交感神経と副交感神経の2つで成り立っています。その働きは、内臓や血管をコントロールして体内環境を整える必要があります。

自立神経は、リラックスしている時には、副交感神経の働きが優位になります。副交感神経が優位になると免疫機能が活発になり、カラダの悪い部分を修復します。

睡眠と免疫力は、非常に関係あると思います。


朝食を取る

朝食欲が無い方が多く、小腹が空いた位の食事を朝行う方が多いかと思います。

朝食を取るのと取らないのとでは、朝食を取って時の方が頭の働きが良くなります。脳の栄養は、ブドウ糖です。ブドウ糖が吸収されると脳が活性化されます。脳が活性化されるとさらに活発に動けるように体温も上がります。

全身には、約60兆個の細胞があり、細胞1つ1つに時計遺伝子が組み込まれています。脳には、主時計。全身には、末梢時計があります。朝食を取ると胃が動き出し、末梢時計がリセットされ、1日のスタートがスッキリ切れるようになります。



ヒトの体温・血圧・循環器・免疫・新陳代謝などには、1日のリズムがあります。このリズムは、体内時計に沿って動いています。ヒトのカラダのリズムは、体内時計から大きな影響を受けています。

午前5〜7時(卯の刻):日の出の時間は、大腸の時間。便を排泄することにより、カラダから毒素を出し、カラダを清浄に保つ。

午前7時〜9時(辰の刻):食事の時間は、胃の時間。食物の消化がもっとも活発になるため、この時間帯に食事をすると十分な栄養を吸収することが出来る。

午前9時〜11時(巳の刻):脾の刻は、消化・吸収・排泄の全てをコントロールして血を生み出す源である脾の働きが活発になる時間。栄養素やエネルギー、血液を全身に巡らせる。

日本での1日3食の習慣は、江戸時代中頃からと言われていて、それまでは、朝7時〜9時と午後3時〜5時の朝夕2食だったそうです。

朝食を取ると脳にブドウ糖を与えて活発にしてくれ、朝食の時間が血液の原料を消化・吸収し、血を作る胃腸の力を120%引き出してくれます。自然に備わったリズムである体内時計に基づいて食事や睡眠を取ると、1日をスムーズに過ごすことが出来ますので、血をしっかり作るために朝食を取りましょう。


睡眠と糖尿

不眠・いびき・睡眠時無呼吸等の睡眠障害の症状についての問診、血液検査によるインスリン・血糖値の調査程度で、さほど難しい方法では、ありませんが、Ⅱ型糖尿病患者40名と糖尿病ではない531名対象に、睡眠の質・血糖値・糖尿病コントロールに関わる評価を比較した研究があります。

その結果、糖尿病で睡眠の質が低下している患者では、睡眠が正常な患者に比べ、朝食前の血糖値が23%高く、空腹時インスリン値も48%高かった。また、糖尿病患者の中でも、睡眠の質が低下している人では正常な人に比べ、インスリン抵抗性が82%高くなっていることが分かったのだそうです。



睡眠障害によって高血糖が引き起こされ糖尿病を発症するのか?、高血糖が睡眠障害を引き起こすのか?、あるいは他の要因がからんでいるかはよく分かっていませんが、糖尿病の方で睡眠の質の低下は、血糖コントロールの悪化に関連していると言えます。

糖尿病を発症した患者で、睡眠時無呼吸や不眠などがある方は、睡眠を改善する治療を行うことが、糖尿病の治療に良好な影響をもたらす可能性がありますね。

慢性の睡眠障害やインスリン抵抗性の治療は、良好な血糖コントロールにもつながり、Ⅱ型糖尿病のある患者のQOLの向上にもつながります。

お客さまの睡眠の質にも注意を払いながら、運動・食事・睡眠・生活の指導が出来ると良いですね。


満腹より小腹が空いた程度で眠る

日本人は、子供の頃からの習慣か、お腹が空いていなくても時間が来たら食事を摂っていると思いますが、本当の意味での空腹を感じていますか?

空腹と空腹感は、意味が異なります。空腹は、実際にお腹ぎ空っぽの状態です。空腹感は、お腹に食べ物が残った状態であるのに関わらず、お腹が空っぽの感じがしているだけです。あなたの場合は、空腹でしょうか?空腹感でしょうか?

胃は、食べ物が入ると、グッと収縮して消化します。食事した後、90分位で胃が空っぽになります。すると食べ物を消化している時よりもずっと強く収縮します。この時の収縮力は、非常に強力でその刺激は、小腸まで連続的に伝わります。この連続的な胃の収縮は、空腹が続くと、90分おきに15〜30回ほど繰り返されます。



胃がこのように連続的な収縮を繰り返すのは、胃腸を掃除するためです。強い収縮を繰り返すことで、胃腸にある食べ物の残りカスや古い粘膜を剥ぎ取り、胃腸をキレイにしてくれます。お腹がグ〜と鳴るのは、そのためです。

もし、胃腸が掃除中の時間に食事をすると、食べ物のカスが残り、腸壁が汚れ、胃腸の働きが低下し、消化力が弱まります。お腹の中の温度は、37℃。もし食べ物のカスが残っていたら、腐ってしまうかも知れませんね。そうなるとさらに胃腸は、働きたくなくなり、消化不良や胃もたれ、胸焼けを起こすかも知れません。

毎日食べた物を一生懸命働いて消化し、大切な血液の源を作ってくれている胃腸にとっての休養時間は、夜眠っている時間となります。もし睡眠時間が8時間の方は、90分ごとの胃腸の掃除時間が5回も訪れます。つまり、最大150回もの強い収縮による大掃除が行えます。

胃腸の掃除が出来るようにするためには、夕食を控えめにして、満腹より小腹が空いた位で眠りましょう。朝食欲がなかったりするのは、食べ過ぎている傾向があります。

小腹が空いた状態で眠ると善玉ホルモンのアディポネクチンの分泌が盛んとなり、シワが薄くなり、肌もツヤツヤとハリが出てきます。カラダの活性化のためにも、満腹より小腹が空いた程度で眠りましょう。


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