睡眠と糖尿
| 健康
不眠・いびき・睡眠時無呼吸等の睡眠障害の症状についての問診、血液検査によるインスリン・血糖値の調査程度で、さほど難しい方法では、ありませんが、Ⅱ型糖尿病患者40名と糖尿病ではない531名対象に、睡眠の質・血糖値・糖尿病コントロールに関わる評価を比較した研究があります。
その結果、糖尿病で睡眠の質が低下している患者では、睡眠が正常な患者に比べ、朝食前の血糖値が23%高く、空腹時インスリン値も48%高かった。また、糖尿病患者の中でも、睡眠の質が低下している人では正常な人に比べ、インスリン抵抗性が82%高くなっていることが分かったのだそうです。
睡眠障害によって高血糖が引き起こされ糖尿病を発症するのか?、高血糖が睡眠障害を引き起こすのか?、あるいは他の要因がからんでいるかはよく分かっていませんが、糖尿病の方で睡眠の質の低下は、血糖コントロールの悪化に関連していると言えます。
糖尿病を発症した患者で、睡眠時無呼吸や不眠などがある方は、睡眠を改善する治療を行うことが、糖尿病の治療に良好な影響をもたらす可能性がありますね。
慢性の睡眠障害やインスリン抵抗性の治療は、良好な血糖コントロールにもつながり、Ⅱ型糖尿病のある患者のQOLの向上にもつながります。
お客さまの睡眠の質にも注意を払いながら、運動・食事・睡眠・生活の指導が出来ると良いですね。