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やまおく体操で若返る⁈

提携医療機関に通う2型糖尿病患者に「やまおく体操」を続けて頂き、血糖値の変動を2週間24時間モニタリングしたところ、実践した日としない日とでは変動幅に明らかな差がありました。昼食後に170まで上がっていたのが100前後に、夕食後に220以上まで上がっていたのが150程度に抑えられたそうです。

持続自己血糖測定器を装着して血糖値の日内変動をチェックしたところ、普段は朝、昼、晩と食後に血糖値が上がっているのに対し、午前中にやまおく体操をした日は、明らかに変動が抑えられていました。



医療機関でのモニタリングで、特に多くの方に改善傾向が見られたのが動脈硬化指数でした。血管の老化現象とも言える動脈硬化は、動脈にドロドロの血液が流れて血管の内壁が傷つき、弾力が失われた状態を指します。さらに悪化すると、血管が詰まったり破れたりする原因となる、プラークが発生するわけです。



血管は加齢によって誰もがある程度は硬くなりますが、肥満や高血圧に加え、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の過剰摂取・喫煙・運動不足などが重なると動脈硬化の発症につながります。重症化すると命にかかわる心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすなどが心配されます。

メタボリックシンドロームの症状は、ドミノ倒しのように一気に病気が進行する恐れがあります。そのため、なるべく初期段階で進行する流れをせき止めたい。動脈硬化指数が改善傾向にあるのは、血管の機能、特に内皮機能と血流がよくなったのでは、と考えられます。


運動効果と継続率のバランス

運動をしない言い訳としてよく聞くのは、時間がないということです。私たちは忙しい生活を送っており、きつい仕事をして社会貢献に忙殺されています。しかし、もし1日に5分間の運動をするだけで脂肪を燃焼し、心臓血管の健康を改善し、気分が良くなるとしたらいかがでしょうか?

運動による効果を得るために最も大切なのは、継続です。これまでの生活習慣をなるべく変えずに身体を改善できるのでしたら、継続率もグッと上がるはずです。やまおく体操なら自宅で手軽に着替えをしなくてもできます。

通常の運動時は交感神経が優位になり、運動後はゆっくりと副交感神経が優位になりますが、やまおく体操は、交感神経を刺激せずに、副交感神経をうまく働かせます。自律神経の乱れは過剰な交感神経活動から生じやすく、副交感神経がうまく活動しにくくなることで、継続することに支障が出始めます。やまおく体操をすることで、直後に副交感神経を呼び戻すことができるので、自律神経の調整に効果的であるといえます。



やまおく体操がどのように自律神経と関係するのか⁈をご紹介します。

ストレス発散効果
やまおく体操をすることでストレスを発散させることができます。過度なストレスは自律神経系の乱れを引き起こしますが、やまおく体操は精神的ストレスの蓄積を予防する効果があります。適切な運動が心の健康に効果的であることは厚生労働省からも発信されているため、運動がストレス発散に効果的であることが裏付けられています。

生活リズムを安定させる
やまおく体操をすることで、身体が適度に疲労を感じます。定期的に行うことで、睡眠の質が向上し、入眠時間や起床時間が安定しやすくなります。

身体機能が向上する
更年期や産後ではホルモンバランスが乱れやすくなります。女性ではプロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが不足することで自律神経に乱れを及ぼすことがあります。やまおく体操は、上記のホルモンの産生・分泌を促進し、結果として自律神経の安定に繋がります。

自律神経系の調節機能を強化する
やまおく体操の適度な運動強度によって、交感神経と副交感神経のバランスを調節する機能が向上します。運動時は交感神経が優位になり、運動後はゆっくりと副交感神経が優位になります。従来のトレーニングジムでの運動は、過剰な交感神経活動から生じやすく、副交感神経がうまく活動しにくくなり、自律神経が乱れやすくなります。やまおく体操をすることで、直後に副交感神経を呼び戻すことができるので、自律神経の調整に効果的であるといえます。


やまおく体操に値する日常生活活動

身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表すと、その運動が、どのレベルに値するか?よく分かると思います。以下の表では、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。



この表をご覧頂くと、やまおく体操と同等の消費カロリーの日常の生活活動が、よくわかると思います。


1日30種 やまおく体操

モニタリングの結果としては、多くの方に体重・体脂肪、血圧などにおいて改善傾向が確認されましたが、長期的な継続によると、血管機能の改善効果があると考えられ、将来的に起こりうる病の予防に繋がる事が期待されています。

ラジオ体操第1・第2が、それぞれ3分の合わせてたったの6分ですが、その消費カロリーは、約22.8kcalです。これは、6分の早歩き相当です。つまり、ラジオ体操のような動きなのに、心臓や息も弾まず身体が軽くなり、運動嫌いや苦手な方でも誰にでも出来る「やまおく体操」を5分間行なうと20kcal消費する事が出来ます。また、30種のやまおく体操をすると約7分で出来ます。1日30種(約7分程度)で血流が改善し弱った部位や気になる部位が次々と良くなって行きます。



血圧や血糖の高めの方に対して1日30種のやまおく体操の実施調査によると、程良く心地の良い運動なので、続けやすかったのだそうです。身体に良いのが分かっているのに、それでも続けられない方は、自分でするのは諦めて、近所のやまおくジムに通われるか、やまおく体操認定講師の指導(オンライン)を仰ぐようにしましょう。


1日30種 やまおく体操の効果

高血圧・高血糖・肥満などが気になる年代になると、そのまま何もせずに過ごしていると生活習慣病になり、中には、心疾患や脳血管疾患、糖尿病になられる方もいらっしゃいます。健康のために運動を継続しようとされる方もおられますが、キツい・苦しい・故障しそうとなると、なかなか続かないものです。こうした状況を鑑み、体育大・同大学大学院にてスポーツ科学を研究していた私が自ら考案した「やまおく体操」を紹介したいと思います。



■医師も推奨する「やまおく体操」
人生100年時代と言われていますが、長く生きられたとしても、大半の方々が寿命の10年前くらいから介護が必要となったり、身体の節々の不調や不具合が増えて来ます。そうすると最も重要になるのは、自分で身体をメンテナンスする事ではないでしょうか。生活習慣病には特効薬がありませんが、生活習慣病のリスクは、運動で低減できるものが多いです。

しかし、運動嫌いや苦手な方が、心臓や息が弾む運動を継続することは、難しいと思います。そこで、同じような動作であっても、身体が柔らかくなったり、身体が軽くなったり、節々の不調を解消出来る「やまおく体操」がお勧めです。

やまおく体操は、スポーツの過度なトレーニングによって酷使した腰痛や肩の痛みを、自分の身体を重りとして出来る自重負荷運動を、反射を伴う動作をすることで、筋肉・血管・神経が弛緩する人間本来の作用(神経筋制御)を応用して作り直しましたところ、身体が柔らかくなるだけではなく、身体の節々の不調を和らげ、長期的に続けることで、持久力・筋持久力・瞬発力・敏捷性が改善しました。


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