心臓予備力(cardiac reserved capacity)
| 運動
一般成人男性を例にあげて考えてみた場合、安静にした状態での心拍数は約70拍/分です。
1回あたりの拍動によって約70mlの血液が体内に送り出されますから、1分間に約5lもの血液を全身に供給していることになります。これがもし激しい運動をしたらどうなるのでしょう?
1回拍出量は約100ml、心拍数は200拍/分近くまで上昇するわけですから、1分間に送り出される血液量は20l以上になると思われます。
心臓の最大能と安静時との差を心臓予備力と呼んでいます。健康的なライフワークを過ごすには、この心臓予備力を急激に下げないような生活を心がけることです。
しかし、普段の生活の中で歩くぐらいでの心拍出量は8l程度ですから、たとえ心臓予備力が減ったとしても実感できないでしょう。また、メディカルチェックの心電図検査でも、発見することは出来ないでしょう。ですので、生活の中にある程度のHRレベルでのエクササイズを組み込むことが必要です。
僕のテーマの中では、120拍/分レベルを維持しながら運動を実施することが疲れが残りにくく、尚且つ運動効果の高いエクササイズだと考えます。
ノルディックウォークでは、普通のウォーキングと同じ速度で歩いたとしても、ノルディックウォークの方が活動筋量が多いため、心肺機能を無理なく刺激することが出来ると思います。友人と会話を楽しみながらできるスピードからスタートし、除々に目標のレベルに近付けながら、エクササイズを楽しむことが出来るでしょう。