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カラダの歪み…内臓機能低下から考える

ストレスが直接カラダを歪ませることは、ありませんが、ストレスが内臓に影響を及ぼす事で間接的に歪みを起こすことがあります。

ストレスによって胃が疲れると、内臓の働きを高める迷走神経が緊張し、目・首・肩が疲れやすくなる傾向があります。また、胃の血流が滞るため胃が重くなり、内臓下垂になることもあります。



また、脳が疲れると脊椎や周辺の筋群が硬くなり、前屈や後屈がし辛くなることもあります。

内臓体壁反射とは、様々なストレスにより意識して動かせない内面的な部分に負担をかけてしまい、それが筋肉の緊張に繋がることを言います。

ストレスの少ない生活は、難しいかも知れませんが、内臓体壁反射を応用して、筋肉に適切な負荷で収縮・弛緩・伸張をリズミカルに繰り返す事の出来る運動をする事で筋肉を緩める事が出来、同時に内臓等の内面的な部分も和らげる事が出来ますので、疲れたら運動をする事をお勧めします。


カラダの歪み…耳が柔らかいヒト⁈

ヒトは、産まれながらにして、自信を持ち合わせています。その後、家庭に限らず、学校やメディアや周囲の環境等の全ての中で、いつしか、自信を失うきっかけがあったのでしょう。音の情報は、非常に臨場感あるものだと思います。例えば、バラエティ番組を音を消してご覧ください。何を伝えたいのか?わからないし、何が面白いのか?わかりません。

無意識力や潜在意識力を妨げることもありますが、無意識力や潜在意識力をフルに活用するために、耳の感度を良くしておく必要があります。



ストレスを貯め込み過ぎると、精神的にも身体的にも良くありませんが、耳の血流が悪くなると、耳が硬くなり、ヒトの言葉に対して否定的に受け取らえたり、攻撃的になったり、心理的にもネガティヴな方向へ向かいがちです。

耳を触ってみましょう。もし、耳が硬ければ、無理にココロを明るい方へ傾けると、無意識力や潜在意識力の妨げにもなりますので、身体的なアプローチによってココロを柔らかくしてみましょう。

1.耳たぶをかるく摘んで、下に下に軽く、短い時間で何度も引っ張ります。

2.耳の横を軽く摘んで、短い時間で何度も横に引っ張ります。

3.耳の上を軽く摘んで、短い時間で何度も上に引っ張ります。

耳もゴムのようなものですので、ゆっくり引っ張るのではなく、短い時間で引っ張って離すのがコツです。この3つの耳の体操を繰り返ししてみて下さい。だんだん、耳が柔らかくなってくると思います。コレは、耳の血流が良くなり、柔らかくなったのですね。

耳が柔らかくなると、自律神経が一番たくさん集まる頚椎の3番4番辺りの緊張も解れますので、自然と脳波がリラックス状態であるα波になり、ポジティブ思考に変わります。

耳は、臨場感を味わうためにある器官ですので、気持ちを安定させるばかりではなく、ヒトの話を理解出来るようになったり、理性的に物事を判断することも出来るようになります。

ココロが柔らかいヒトは、耳も柔らかいかも知れませんね。


カラダの歪み…利き目から考える

利き腕、利き脚があるように目にも利き目が存在します。幼少の頃、視力が発達する段階で両目で見る時に主に使う目が決まるそうで、利き目が右の方が約7割近くいると言われています。

チェック法は、顔の真正面で両手の親指と人差し指で三角形を作り、3メートル程度離れた場所にある目標物を定め、三角形の真ん中に来るように両目で見ます。

三角形の手の位置を変えずに右目をつぶり左目で見た時と、左目をつぶり右目で見た時に、どちらの目が広い範囲で目標物が見えるか?で利き目がわかります。



利き目が直接カラダの歪みに関係するのではなく、利き目で見るからカラダの偏りが生じてカラダの歪みに繋がる可能性があると言われています。

目の左右差を調整する方法がありますが、中指の爪の横を指で強くつまむと、左右どちらかの中指がツンと痛むと思います。手のひらを開いた方向の90度内側に中指を数回引っ張り、利き目チェックをすると、左右差がなくなります。

つまり、利き目で見るため偏った動作や過ごし方でカラダが歪むと言うより、自律神経系が集まる場所の緊張の左右差によって、目の左右差が生じてしまって起こるのでしょうね。やはり、歪みから逃れられないかも知れません。


カラダの歪み…左右差から考える

みなさんの利き腕は、どちらでしょうか?だいたいの方が右利きだと思われます。

例えば、机に座って右手でモノ書きをしたり、パソコンのマウスを使ったりすると、常に右腕が浮いたままになるため、右の肩甲骨が上がります。脚を左右同じ位置に置いたまま行うと、左の骨盤からの左肩甲骨の距離より、右の骨盤からの右の肩甲骨の距離が遠くなります。

骨格は、筋肉によって支えられているため、骨盤と肩甲骨距離が遠い分、筋肉の負担も異なるのです。そうなるとカラダの重心が傾き、バランスを取るため、左右どちらかに負担がかかったり、凝りが出たりすることが考えられます。

利き手側ばかりを使う事で、カラダに左右差を生じ、歪みの原因になっていると考えられます。



この度の例は、左脚を下げ、右脚を前に出して右股関節にやや重心を乗せる事で解消出来ますが、利き手側ばかり使う場合は、まっすぐを基準にするのではなく、このようにバランスを考える事で解消出来ます。

また、左脳右脳の使い方でカラダの左右差に繋がります。この度の机で右腕ばかり使うは、左脳を刺激し続けていることになります。音楽や映画鑑賞したり、スポーツをしたり、読書をする事で右脳が刺激され、左右の脳のバランスが取りやすくなります。

交感神経の働きが強いと左半身が、副交感神経の働きが強いと右半身が緊張しやすくなることから、自律神経系を整える事でも歪みを予防出来ます。

日常の動作での左右差や偏り、自律神経系の働きなども、一度チェックしてみるのも良いですね。


ベンチプレスって要らない⁈

ベンチプレスで背中と肘を痛めたという方が、よく訪れます。ベンチプレスをする理由をお聞きすると、胸を大きくしたい、ゴルフの飛距離を伸ばしたい、スポーツの成績を伸ばしたい…??

まず、ベンチプレスが大胸筋がどのような作用をしているのかを一緒に考えてみましょう。

大胸筋の筋繊維は、肩の方まで繋がっており、大胸筋を作用させると、肩が胸側に寄せ付けられて、腕が水平内転という動きを起こします。この水平内転の動きを刺激することによって、大胸筋の中部が鍛えられる様になっています。

腕をしっかりとストレッチさせ、大胸筋を最大収縮させてあげることが、大胸筋を効果的に鍛えていくには、重要となっていきます。



中には、ベンチプレスのやり方が悪い…と簡単に片づける方もおられるでしょうが、ベンチプレスは、元々ストレッチのかけにくい種目で、ベンチプレスを行う場合は、バーベルを扱いますので、バーが胸についてしまい、可動域を胸よりも下に作ることが出来ません。

ですので、胸に対するストレッチが弱くなるばかりか、稼働している際に、主動筋だけでなく、拮抗筋となる背中の筋群や、上腕三頭筋がずっと緊張したまま(共縮)となり、本来の動作の妨げを作ってしまったり、傷めてしまうこともあります。

つまり、ベンチプレスで胸を大きくするには、限界があり、スポーツには、あまり関係ない種目ということになります。


また、ベンチプレスのトップポジションで、止まるように意識させる指導者がいらっしゃいますが、トップポジションに持ち上げた時に、腕の角度が45~60度くらいになりますので、大胸筋の最大収縮を求めることが難しい種目でもあります。

スポーツの動作において、トップポジションで力が抜ける動作が多い種目が多いことから、逆にトップポジションで力が止まるトレーニングは、スポーツの成績を伸ばすことに繋がらないことも予測されます。

確かにキツイのですが、効いているのと、キツイのは、必ずしも同じではなく、その代償も大きくなります。

連載させて頂いている馬術関連の雑誌にも今回触れさせて頂いていますが、鍛えるどころか、痛めてしまうと、せっかくのトレーニングも台無しですので、気を付けて取り組みましょう。


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