誤った前屈チェックについて
| 運動
歳を取るとカラダが硬くなります。
硬くなる原因は、簡単に言えば関節周辺が硬くなる…ですが、歳を取って活動量が減ると、それだけ細胞に栄養が必要なくなりますので、血液量が減り、筋細胞が減り筋肉が痩せた状態になります。そうなると筋肉の弾力性が失われたり、血管が緊張したり、神経が緊張したりで、総合的に硬くなります。これが関節が硬くなるのメカニズムです。
カラダの一部が硬くなる訳では、ありませんが、日本人は、ココが悪いという良い訳が欲しい人種なので、ある一部の関節が固まると動きがさらにぎこちなくなって、別の関節にも負担がかかり、その関節も固まることになる…と思われています。
いわば、歳を追う毎に硬くなるは、筋肉・血管・神経・皮膚等が上乗せ上乗せで柔軟性が失われ、錆びた自転車のようになっていくのです。
可動範囲が大きな関節で、他の関節に一番影響があるのは、股関節だと思われます。股関節が固ければ、膝や足首の関節も硬くなります。膝や足首の関節が硬くなると、逆にまた股関節も固くなり、肩関節も硬くなります。
この辺りは、やまおく体操をすることで、連動していることが体感出来ますね。
通常は、連動している意味(神経筋制御)を知らない方が多いので、末端から緩めていくか、体幹からゆるめていくか、と考えるようになったのでしょう。実際は、体幹の動きが良ければ、末端は、硬くなりません。
カラダが硬いかどうかチェックする方法で一番分かりやすいのが、前屈チェックです。
前屈が出来ない理由は、股関節周りの筋肉が固まってしまっていること、太股のウラの筋肉が固くなっているせいと考えるでしょう。
しかし、基本的なやまおく体操をすると柔らかくなります。
・ひじ引き
・上体振り子
・ひざ屈伸
ですので、この考えは、間違えていることになりますね。その間違えた考えのもとストレッチやマッサージが横行しているため、何らかの原因でカラダの不調に悩む方が増えたのかも知れませんね。いわゆるコレも自律神経失調の一種です。
太股のウラの筋肉は、いわゆるハムストリングスと呼ばれる大腿二頭筋です。日本人は、骨盤後傾が大半ですので、ハムストリングを使って動作をしていません。そのため、動きが固くなってしまいます。
そのため前屈チェックが苦手なヒトが存在するのでしょうね 笑。