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寝不足は、走るのが速くなる…

起業当初は、睡眠時間も4時間未満で、慢性的な寝不足状態が続いていましたが、最近は、よく眠るよう努力してます。

睡眠時間が少ないと力が出ない…、パフォーマンスが落ちる…、そんなイメージもありますが、平成25年に国が行った「睡眠時間と運動能力の関係についての調査」によると、50m走で、睡眠時間6時間以下のヒトの方が、8時間以上寝ている人よりも1.5秒もタイムが速いことが判明したのだそうです。

試合前は、良く寝なさい…とのアドバイスがあると思いますが、どうしてこのような結果になるのでしょう?



走って起こるもっとも劇的な変化は、ホルモン分泌の変化です。走ってしばらくすると分泌されるのが成長ホルモン。秘密は、この成長ホルモンにあるのでしょうか??成長ホルモンは、睡眠時に特に多く分泌されますが、睡眠が不足すると、以下のような影響があります。


1.身長が伸びにくくなる
主に成長期の子供に当てはまることですが、成長期の子供は日々、成長ホルモンの活発な分泌によって背が伸びていきます。しかし、睡眠時間が不足すると、成長ホルモンが分泌されるチャンスも減ってしまうため、身長が伸びにくくなってしまいます。


2.疲れが取れない
睡眠時に分泌される成長ホルモンには、運動や労働、怪我などで疲労・破損した体組織を修復・再生する働きがあります。睡眠を取ると疲れが取れるのは、睡眠中に成長ホルモンが体のメンテナンスをしてくれているからなのです。


3.病気への抵抗力が下がる
成長ホルモンは、体組織の修復・再生をする働きがあるため、体を修復し、体力を回復させることで、同時に体の病気への抵抗力・免疫力を高める働きがあります。睡眠不足が続くと、病気への抵抗力・免疫力が下がり、風邪を引きやすくなったり、生活習慣病にかかりやすくなったりします。


4.肌の老化
成長ホルモンは、体の様々な組織の修復・再生をする働きがありますが、肌もその一つです。
成長ホルモンは、睡眠中に肌の新陳代謝を活発化させたり、血行を良くして肌の老廃物を取り除いたりしてくれるため、美肌の維持、シミやシワの防止には欠かせません。


5.脂肪の増加・太りやすくなる
太りやすさには基礎代謝量や筋肉量なども関係していますが、成長ホルモンの分泌量も大きく関係しています。成長ホルモンは、体組織の修復・維持をする際に、体内の脂肪などの栄養分をカロリーとして分解して使用します。成長期の子供たちは、成長ホルモンの分泌が多いため、ご飯をいくら食べていても太らない子がいたりしますが、大人になって成長ホルモンの分泌が減少してからも同じような食生活をしていると、いつの間にかぽっこりお腹にということになります。


ひょっとしたら、睡眠不足で不足してしまった成長ホルモンを上記の心配があることから積極的に補いたいために、走るのが仕方なく速くなったり…いやいや何ともかんとも不思議な結果でしたね。

走ってしばらくすると分泌されるのが成長ホルモン、分泌が抑えられるインスリン。次回は、寝不足は、走るのが速くなるについての考察は、インスリンに注目して考えてみましょうか…笑。


筋肉1kgの消費カロリー

筋肉量…
筋細胞を増やすトレーニング期間に除脂肪量1kgも増加した方がたくさんおられました。

カラダを作るための食事トレーニングと併用して、
同じ動作であっても出力を下げられる状態で出来ると効果が思った以上に早く出ますね。
筋肉量1kg増加につき、基礎代謝量は、5Kcal近く増えることになるんです。
凄いでしょう?。

これだけのカロリーを余分に消費出来るようになるとすると、
30日で1500Kcalも消費出来るようになるんですよね。

体重に換算すると…1年で何と約2.5kgもダイエット出来ることになるんです。
太り難いカラダゲット!になりますね。



また、50Kcalの基礎代謝アップは、一般の運動習慣のないヒトの場合ですので、
ジムで運動する以外に有酸素運動やその他スポーツをした時に消費するカロリーは、
筋肉が1kg増えた場合には、もっと多くのカロリーを消費していることにもなるんですよ。


筋トレ→筋肉量増加→基礎代謝増加→運動時のカロリー消費増加…理想的ですね。

しかし、
夏の暑い時期には、体温が上がり過ぎによるタンパク質の破壊が心配されていて、
逆に筋肉量を落としてしまうかも知れません。

ですので、この時期にしっかり頑張っておいて欲しいのですよ。お願いします。


今さら…筋肉が付くメカニズムの誤解?!

筋肉トレーニングで筋肉量が増える…

筋肉は、筋線維という筒状の多細長い細胞が束になることで形成されています。
筋量の増加には、束の中の筋衛星細胞という細胞が重要な働きをしています。

筋衛星細胞とは、未分化性の高い細胞。
筋繊維の辺縁部に細胞が細胞周を停止させた状態で、
まるで眠っているかの様な状態で存在しています。



筋トレを行うとこの眠っている筋衛星細胞を起こさせるシグナルが入り、
睡眠から目覚めた筋衛星細胞は、活発に増殖を行います。
そして筋繊維に融合することで筋繊維を太くしていきます。

この筋の断面積が増加し筋が肥大する…
これが筋肉トレーニングによって筋量が増えるメカニズムです。
この過程を繰り返す事で私たちは筋肉を維持しています。

筋肉を増加させるには、筋肉の破壊と修復を繰り返す…
なんて、そんなことまだ言っているヒトも居ますが、
実は、この細胞は、分裂できる回数が決まっているらしく、
恐らく50回程度で増殖しなくなるとも言われています。

じゃ、筋トレで
筋衛星細胞を活性化させる事で細胞が枯渇してしまうんじゃ…
という心配が残りますね。


マラソン・トライアスリートが筋細胞を増やす意味について…

全身持久力は、スタミナや粘り強さのことをいいます。運動生理学の分野では、最大酸素摂取量という指標によって全身持久力を評価します。最大酸素摂取量は、心血管系疾患の罹患率や死亡率に関連することがいくつかの研究で明らかにされています。つまり全身持久力を高めることは、健康づくりに役立つといえます。

あのヒトは、スタミナがあるなぁ…というような言い方をしますが、このスタミナや粘り強さが全身持久力です。全身持久力は、長時間身体を動かすことのできる能力を意味し、学校の体育の時間などでは1000m走や1500m走などの記録時間を計って評価していました。最近は、シャトルランかな…あんまり意味ないけれどね。

しかし、このような持久走の記録では、その日の体調や心理的な影響が強く反映されてしまいます。そのため運動生理学の分野では、特別な実験室を使って最大酸素摂取量という指標を算出します。


最大酸素摂取量とは、1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量をいいます。酸素は体内で化学的なエネルギーを作るときに使われますが、その消費量が多いほどたくさんのエネルギーが作り出されます。

エネルギーの生産量が多いほど身体を長く動かすことができるので、最大酸素摂取量を測ることによって全身持久力が評価できるのです。このため全身持久力は、有酸素性能力とも呼ばれています。

マラソンやトライアスロンの方は、長時間運動のトレーニングしかしませんが、実は、これは、同じ細胞量の中で酸素の取り込みを良くする(動静脈酸素較差)トレーニングしか出来ておらず、全身持久力を伸ばすトレーニングに至りません。

もし、もう少し全身持久力を伸ばしたければ、筋細胞を少し増やして、酸素の取り込みする場所を増やしてあげると良いと思います。

また、筋細胞が増えることで1度に酸素をたくさん取り込めるために、心臓が血液を送り出す回数(脈)を減らせられることも出来ますので、心臓の負担を減らすことが出来ます。

筋細胞を増やすメリットとは、ただ筋力を伸ばしたり、ほぐれる部分を増やすだけではなく、全身持久力を伸ばしてあげたり、筋に出力を下げることにもつながるんですよ。


筋肉は、ストレスからカラダを守ってくれる?!

30歳を過ぎると年に1%ずつ減る筋肉。

ですので、ある程度、刺激したり鍛え続けることで、維持したり、著しい低下を緩やかにしてあげる必要があります。

筋力が強いと、ストレスによる気分低下に伴って生じる有害なタンパク質をカラダから追い出しやすくなります。



ストックホルムのカロリンスカ研究所が実施したマウスを使った研究で明らかになったそうです。

ある程度の負荷を与え続けるトレーニングの日々によって鍛えられた筋肉は、ストレスと炎症から生じる副産物であるキヌレニンという物質を解毒する酵素が発現することも分かったそうですよ。

イライラしたり、何かしら焦りを感じたり、緊張・不安になったり、落ち込むなどの症状がある方は、是非、運動しましょう。


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