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認知症と運動

僕の遺伝型から分かる体質…他の遺伝子型と比較した場合の傾向を、3段階で示した結果では、海馬のサイズが大きいタイプらしいです。遺伝子型の体質タイプは、遺伝的要因のみで決まらないため、実際と異なる事もありえるそうです。

ヒトの脳は、大脳、小脳、脳幹で構成されています。海馬は、大脳の下方で脳幹をくるむように存在しており、記憶をつかさどる組織です。

認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症では大脳の萎縮が認められますが、特に海馬の萎縮が目立ちます。認知症では、物をしまった場所が思い出せない、経験した出来事を忘れるといった物忘れの症状が現れますが、それに海馬の萎縮が関係していると見られます。

海馬の萎縮に関連した遺伝的な要因が判明しています。日本人におけるタイプ別の割合…海馬のサイズが大きいタイプは、 3.6%らしいです。

ヒトの脳細胞は、生まれた時がピークと言われてましたが、近年の研究では、良い環境であれば脳が発達することが解明され、脳に高い可塑性があることが示唆されています。



ヒトの場合、認知機能を司る海馬は、生涯にわたり再生することが出来るそうです。筋肉が運動によって太くなるように、海馬の脳神経も運動により発達し、脳の神経そのものが増えるそうです。海馬を刺激するためには、軽い運動でも十分であることが分かり、心拍数で1分間に90~100ぐらいの運動でも効果があると言われています。

速歩きを1日10分。2週間程度継続することで、脳神経が増え、6週間で認知機能自体が向上することも分かって来ました。

脳神経細胞は、1000億個。1つの神経には、1000個の神経と繋がっています。その媒介となるのが脳内ホルモン(神経伝達物質)です。運動によって、脳が骨や筋肉を発達するためのホルモンを取り込み、機能がアップするという仕組みになっています。


心臓の予備力

一般成人男性を例にあげて考えてみた場合、安静にした状態での心拍数は、約70拍/分です。

1回あたりの拍動によって約70mlの血液が体内に送り出されますから、1分間に約5lもの血液を全身に供給していることになります。これがもし激しい運動をしたらどうなるのでしょう?

1回拍出量は約100ml、心拍数は200拍/分近くまで上昇するわけですから、1分間に送り出される血液量は20l以上になると思われます。

心臓の最大能と安静時との差を心臓予備力と呼んでいます。健康的なライフワークを過ごすには、この心臓予備力を急激に下げないような生活を心がけることが大切です。

しかし、普段の生活の中で歩くぐらいでの心拍出量は8l程度ですから、たとえ心臓予備力が減ったとしても実感できないでしょう。

また、メディカルチェックの心電図検査でも、発見することは出来ないでしょう。



ですので、生活の中にある程度のHRレベルでのエクササイズを組み込むことが必要です。

運動をし過ぎても心臓を傷めます。

運動不足も心臓を弱めてしまいます。

僕の長年の研究のテーマでは、120~140拍/分レベルを維持しながら運動を実施することが疲れが残りにくく、尚且つ運動効果の高いエクササイズだと考えています。

また、同じキョリ、同じスピードであっても、出力が下げられるスキルで行う(経済性を高める)ことで、運動のやった感も得られます。


週250分の運動で若返る

アラフォーのためのトレーニング。
アンチエイジングには、週4日程度の長時間運動で動静脈酸素較差を刺激すると良い。

動静脈酸素較差とは、筋細胞が血液によって運ばれてきた酸素を受け取る能力のことです。



動静脈酸素較差が増加する要因として…

 1.細胞内のミトコンドリアの数の増加
 2.ミトコンドリアの大きさの増加
 3.毛細血管密度の増加
 4.筋線維の組成の変化 (typeⅡbがtypeⅡaに変化する)

などが挙げられますが、アラフォーとなると、なかなか毛細血管の密度を増加させるのは、難しいと思います。また、筋線維の組成の変化があるとキレやしなやかさに問題が起こると思われます。

そこで、アラフォーのためのトレーニングとして動静脈酸素較差を増大させるのは、ミトコンドリアの大きさの増加、つまり活性化を目的とした、トレーニングで無ければなりません。

お勧めのトレーニングとしては、同じ動作(例えば、同じキョリ・同じスピード)であっても、出力が下げられるような様式でのスポーツ・体操・トレーニングが望ましいと思います。神経筋制御をベストした やまおく式のスポーツ・体操・トレーニングは、アラフォーのためのトレーニングとして動静脈酸素較差を増大させるのに適しています。


限度とやった感のギャップについて?!

ヒトのカラダには、血液とリンパ・胃と腸・尿・空気・気の5つの流れがあると言われています。これら全てが滞りなく流れることが健康維持には、必要不可欠となります。この5つの流れをよくする働きを持つのが運動でもあります。

運動によって全身を動かすことによって、血行もリンパの流れも良くなりますが、こうした流れが良くなると全身の新陳代謝が活発になります。

新陳代謝が良くなると、体内の酵素が活性化するのに必要不可欠なビタミン・ミネラルが供給されやすくなるので酵素が働きやすい環境が生まれます。その結果、カラダ全ての機能が良くなり、健康が増進されるのです。

健康志向が強いヒトの中には、運動量…つまり、強度・回数・頻度等の限度が分からず、やった感に頼り過ぎてしてしまう方が大勢いらっしゃいます。運動のし過ぎは、逆にカラダへ悪影響を及ぼすことに繋がっています。

運動のし過ぎは、以前に話した通り、体内に活性酸素が発生します。過度の運動は決してカラダに良いものではありません。



例えば、最近は、マラソンブームですが、毎日10キロ近く走る練習をしたとしましょう。どんどん痩せてガリガリになり、胸もお尻もペタンコになっていく…。これは、過度な運動により女性ホルモンが十分に出なくなってしまった証拠ですね。

ヒトのカラダの恒常性をホメオスタシスと呼んでいますが、何かをし過ぎるとホメオスタシスが崩れてしまいます。

例えば、1日おきか2日おきに、20~30分程度の5つの流れが滞ることの無い程度の軽い運動。活きている酵素を含むフレッシュな果物や野菜を毎朝摂る習慣を無理なく続けられる生活習慣を年々作って行ければ良いのでは、ないでしょうか…

何事も適度が最もカラダに良いのです。


人間が柔らかいとカラダも柔らかい?!

人間が柔らかい…
ヒトは、19歳辺りで成長も終え、日々鍛えていても筋肉が痩せ衰え硬くなっていきます。そのうえ、従来の筋トレは、運動中に血流が阻害されるために、筋肉がパンパンに張って、神経・筋肉・血管が緊張して硬くなり、筋肉の弾力性をも損なうことにつながります。

弾力性の無い伸び縮みしない筋肉は、体調不良や怪我の原因にもなります。



例えば、スポーツをするという事は、カラダをいっぱい動かすという事ですが、いっぱい動かされるたびに筋肉は、伸びたり縮んだりして、脳からの指令に出来るだけ忠実に動こうとします。脳からの指令と筋肉の動きがうまく連携して初めて良い動きが出来(神経筋強調能・神経筋協応能)ます。
ところが、その伸びたり縮んだりする筋肉に弾力性が無くて硬くなってしまったら、指令で動こうとしても、指令通りの可動域を動かす事が出来ません。これが、神経筋制御を崩していることになります。

また、筋肉の力(筋力)で無理やり動かしたら、必ず筋肉や筋肉の付着する骨に過負荷がかかります。 それが肉離れ・骨折・捻挫・腱鞘炎・靱帯損傷等の怪我の原因にもなっています。

人間もそうですが、カラダも柔らかい方が良いのですよね?きっと…笑


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